子供用ライフジャケット、なぜ正しい選び方が重要なのか?
毎年、海や川での水難事故のニュースを耳にします。
その多くは「もし正しいライフジャケットを着用していれば防げたかもしれない」と言われています。
子供は大人より体力がなく、予期せぬ水の流れや波に流されやすい存在です。
だからこそ、適切なライフジャケット選びは命を守る最初の一歩です。
また、浅いプールだから大丈夫だと安心していませんか?
我が子は3歳の時、小さい子用の30㎝の浅いプールで溺れました。
浅くても、水中でバランスを崩し口と鼻が水につかったままだと息が出来ず溺れるんですね。
すぐ引き上げたので大事には至りませんでしたが
その経験からライフジャケット、水遊びの安全対策について語らせていただきます。
- 使用場所によって選び方が違う
- ライフジャケットの種類やその特徴
- 国の安全基準を知ろう
- 水遊びの時の危険や注意すべき点
子供用ライフジャケットの選び方 3つの基本ポイント
1. 安全基準を確認する
子供用ライフジャケットを選ぶ際は、必ず安全基準を確認しましょう。
日本の国土交通省の型式承認品(桜マーク付き)、欧州のCEマーク、米国のUSコーストガード認証品などが信頼できる基準です。
これらは浮力、耐久性、素材安全性などの厳しい基準をクリアしています。
また、桜マークがついていなくても同等の基準のものを選ぶようにしましょう。
国土交通省の形式承認品であり、国の安全基準審査テストに合格した品のこと。
ライフジャケットの安全基準(引用:国土交通省HP)
- 誤った方法で着用されないように作られたものであること。
- 浮力 7.5kg以上(体重 40kg未満の小児用は浮力 5kg 以上、体重 15kg未満の小児用は浮力 4.0kg以上)
- 非常に見やすい色のものであること
- 顔面を水面上に支持できるものであること
- 笛がひもで取り付けられていること

☞体に合ったサイズで股下にベルトが付いているもの、十分な浮遊力、目立つ色のものを選びましょう。
2. フィット感・サイズ選び
ライフジャケットは「大きめを買えば長く使える」という考えはNGです。
緩いと水中で簡単に脱げてしまう危険があります。
必ず体重・胸囲・身長に合ったものを選び、股紐やベルトでしっかりフィットすることを確認しましょう。
3. 使う場所に合ったタイプを選ぶ
海、川、湖、プールなど使う場所により、求められる機能が異なります。
たとえば海では高浮力で波に負けない耐久性が必要です。
川ではフィット感と流れに耐える設計が求められます。
プールなど比較的安全な場所では補助具としてアームリング(腕輪型)を使う場合もありますが、過信せず必ず目を離さないことが大切です。
子ども用ライフジャケット・溺水防止グッズの種類
以下、ライフジャケットや溺れないためのアームリング等、様々な種類をご紹介します。
選ぶときのご参考にしてくださいね。
桜マーク付きライフジャケット
釣りをしたり海や川に行く場合は必須!!
国の安全基準を満たしたものが安心。
でもお子さんから目を離さないでくださいね。

フローティングベスト
※発砲素材のフローティングベストの浮遊力は年々低下するので2~3年を目安に買い替えましょう。


アームリング(腕輪)
アームリング(腕輪型)はあくまで浮力補助用具です。
海や川での安全装備としては不十分で、浅いプールなど限定的な場面で使いましょう。
必ず大人の監視が必要です。
水辺のレジャーで「ベスト型」「腕輪型」のどれを選ぶべきか悩む保護者の方は多いでしょう。
それぞれの特徴と適したシーンを以下の表にまとめました。
特徴 | 🦺 ベスト型 | 💪 腕輪型 |
---|---|---|
浮力 | 高浮力で全身をしっかり支える | 補助的な浮力、腕部分のみサポート |
安全基準対応 | 国交省・CE・USCG対応製品多数 | 安全基準に適合しない製品も多い |
推奨シーン | 海・川・湖・ボートなど流れがある場所 | 浅いプール等の補助用具(大人の監視必須) |
安心度 | 非常に高い | 低め(補助用の位置付け) |
安全基準の確認ポイント
認証 | 特徴 | 推奨シーン |
🇯🇵 国交省承認(桜マーク) | 日本法定基準。高浮力・転覆時の姿勢保持 | 海・川・湖・ボート |
🇪🇺 CEマーク | 欧州基準。軽量・デザイン性高い | 湖・穏やかな海域 |
🇺🇸 USCG認定 | 米国基準。転覆時の姿勢保持力◎ | カヌー・SUP・海 |
間違った選び方で起きるトラブル例
✅ サイズが合わず水中でライフジャケットが脱げてしまった。
✅ 安全基準を満たさない安価品を選んでしまい、十分な浮力が得られなかった。
✅ 用途に合わないタイプを選び、流れが強い川で危険な目に遭った。
保護者のちょっとした知識不足が重大な事故につながることがあります。
親が知っておくべき「使用時の確認事項」
- 使用前にベルト・股紐・バックルを点検する
- 子供が自分で脱ぎ着できるか確認する
- 必ず保護者が近くで見守る
正しいライフジャケット選びと使い方で、大切な命を守りましょう。
まとめ|ライフジャケットやフローティングベストの選び方
以上、シーン別のライフジャケットやフローティングベストの選び方でした。
海や川で遊ぶときには、国の安全基準を満たした桜マーク付きのライフジャケットがオススメです✨
またアームリングはあくまでも補助具なので浅いプール等で、親御さんの監視のもと使うようにしてください。
お子様にあったサイズのものを着用する必要があるので、適宜買い替えを検討するようにお願いします。